山ガールならあるけれど

山ボーイという言葉は聞いたことがないことに気づく。なにげに友人のFacebookを見ていたら「今から○○山へアタック!」とあったので「おお、山ボーイじゃないか」とコメントしようとしたところ、はてそのような言い回しはあるのだろうかと疑念を抱いた。


どんな言葉がしっくり来るだろうか。その前に山ガールという呼称が適切かという向きもあろうが稿を改めて論じたい。

山ボーイ、山マン転じてヤマン、山オトコ、山男子、山師…このあたりが男性で山へ登る人であるとの認識と合致しそうだ。


山ボーイは山ガールの相方、反意語としてしっくりくる。この言葉を一般化させるには、まず二つの言葉のコラボレーションを行い「山ボーイ山ガール」とのCMタイアップ曲を作る。アルペン、ヒマラヤなどのウィンタースポーツに端を発する小売店ヘビーローテーションさせる作戦が良さそうである。


コピーライター的にはヤマンが響き的にきれいやもしれぬ。愛人ヤ・マン。ヤマンチャの男。うむ、枕詞にもしっくり来る。欠点はカタカナあるいはひらがなにせねば「山ン」「山ん」では単なるタイポに見えてしまうことだ。会話でも「俺、ヤマンなんだ」「アタシと居るのが我慢なんだって?」ではかみ合わず何のことかわからない。


山オトコ山オンナ。これもどこかの夏を得意とするグループの歌のようであり、少々妖艶な雰囲気も漂う。山オトコ山ガールの組み合わせとすればPTA方面からクレームが来そうだ。昨今の流行を取り入れた「や・ま・お・と・こ」の表記が国際的にも評価が高かろう。


山男子。うーん、女子会との言葉に盛大なクエスチョンを抱いている筆者からするとこれは推したくはない。口語では山田ん家(やまだんち)文語では山田ん子(やまだんし)と山田さんのお宅に都度、ご迷惑がかかってしまう危険性はないだろうか。


山師は違う意味となる。しかし看護婦から看護師へクラスチェンジしたところを考慮するとあながち誤りとも言えまい。大辞林によると元々の意味は山にいる人を含んでいる。これだ、山師だ!山師こそ山を愛する男を表すにふさわしい。一山当ててやるぞ。


むむ、私は何をしたかったんだ?ああ、山へ登ろうとしていたのか。

<参考>
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