ITの森で、ぼくのいるところ

■「情報」と「技術」って混ぜるとわかりにくいよ?
ITってなんだろうね?情報技術というけれど、情報とか技術とか何がどう違うんだろう。それをお仕事にするってどういうことだろう。今日はぼくのいるところの話をさせてね。

ぼくのやっているのは、業務系っていうところなんだ。
たとえばね。銀行に行ったらお金を下ろすでしょう。ほかには電車に乗るときに切符を買うよね。行きたくないかもしれないけれど、病院に行ってもお金を払ったり検査をしたりするでしょう。そういうところで使われているコンピュータとかソフトのことを業務系って呼ぶんだね。簡単に考えると、お家で使っているのとだいぶ違う役割を果たしているような機械だと思ってみよう。
反対に、みんなが今使っているのはコンシューマ(消費者)系とか言われているよ。年賀状を書いたり、お料理の作り方を調べたり。たのしいテレビ番組の録画をしたり。あとは、組み込み系とか制御系とかあるけれど、これらはもっともっと見えにくいかな。要するにぼくが説明できないからはしょっているんだけど、許してね。わかんないことはわかんないというのが正直だと思うんだ。わかる人のホームページをgoogleしてみよう。

そのね。業務系の中でも、ぼくのいるところはエンジニアの世界だと思うよ。この後は業務系のお話しかしない(できない)よ。


■ぼくはどこにいるのかな
どんな風かな?ものすご〜く簡単に絵にしてみたよ。

エンジニアがしくみを作る → オペレータが操作する → クリエータが判断する
     ↑────────作ってね・維持してね───────
     └────────作ってね・維持してね───────┘


言葉を「ぼくなりに」説明するよ。情報=データと同じとして扱ってるかな。厳密には違うけど、まずイメージを持つことが大事だと思うんだ。

・エンジニアは、情報を扱う人とするね。「扱う」とは集約や計算を行うことだよ。情報そのものを増減させることはなくて、むしろ行っちゃだめだよ。た〜くさんある情報を集めたり、計算したりするしくみをつくって維持してるよ。作ることと維持すること、どっちもすごく大事なんだ。

・オペレータは、情報を入力したり消去したりする人だよ。情報を増やしたり減らしたりするけど、それは自分の意志じゃないよ。決まりにしたがって、操作するのがお仕事だから、型どおりの操作をできることが優れていると言うことになるよ。

・クリエータは、情報に意味づけしたり増やしたり減らしたりしているよ。ざっくばらんに言ってしまうと、エンジニアに「こんな風に作ってよ」とかオペレータに「こんな風に操作してよ」と決めてるのはこの人達、ということになってるよ。実際そうなっているかどうかは別だよ。世の中は決まり通りには行かないんだ。

そして、定型業務(銀行の勘定系、列車の予約システム、医療機関の会計など)では、クリエータはいない・いなくても進むようになっているようだよ。そうじゃないところもあるかもしれないね。ぼくにはそう見えるだけだよ。


■ぼくらの体にたとえてみよう
乱暴だけど、体にたとえてみるね。

・心臓や血管をつくる・維持するールする :エンジニアの役目
・血を作り出すの動きをコントロールする :オペレータの役目
・脳≒心臓や血の動きをコントロールする :クリエータの役目(経営者やコンサルタントと呼ばれる人のことだよ)


ぼくは心臓や血管を作ったりなおしたりしているような「エンジニア」なんだけど、ここが自分の居場所でいいのかな〜?って不思議に思ってきたんだ。おかしな話なんだけど、無い方がいいような心臓や血管があったり、やたら血を作り出すことを求めたり・・それを決めるのは脳なんだけど、ここが最近自分で動いていないように感じるんだ。おかしいね、脳じゃないのにNOだと思うなんて。


ぜんぜん違う世界には、ツイッターとかいうものがあってね。ぼくはそれがとてもおもしろいんだ。お家で楽しんでるんだけどね。
そこで活躍している人の中には「心臓+血を作る+脳」みたいな人もいるみたいなんだ。なんだか、楽しそうな気がしてならないんだよ。だけど、そっちの世界でも(もちろんぼくのいる業務系の世界でも)一番大事なのは「脳=なんかしてやろう」なんだよね。そう、思うんだよ・・。自分で自分があんまり役に立ててないとわかっちゃうなんて、虚しいよね。


■最後に
たとえ話が続くけど。ぼくは心臓や血管の機能を極めたりすることにはあまり興味がないんだ。あと、たくさん血を作ったり突然ゼロにしたりすることにも関心がない。それよりも、今あるカラダをつかってなにしようかな〜なんて思いを巡らせることがいいなと思う。思いを巡らせ叶えるためにカラダを使いこなせるような、リエータとエンジニアが融合したような人になりたいなと思うんだ。ただね。いわゆる会社とかに入ると、しくみが大きすぎて「どこか一部」にしかなれない・・ぼくにはそう見えるんだ。だから、今日はぼくがどこにいるかを話してみたつもりだよ。


もしITにたずさわりたいな〜というお友達がいたなら、どこからアプローチしようか。どこに行くことになるんだろうかと想像してみようね。ぼくとの、約束だよ!


たぶん、つづくよ。
読んでくれたお友達、どうもありがとう。